[東京 25日 ロイター] - きょうの東京株式市場で日経平均株価は続伸が予想されている。前日の米国株市場でS&P総合500種指数とナスダック総合指数が上昇し、終値で最高値を更新。投資家心理は上向きで、日本株も上昇して始まりそうだ。
国内の企業決算に対する反応を見極める必要はあるものの、おおむね予想の範囲内でネガティブサプライズにはなりにくいとみられ、日経平均は一時2万1800円を上回る可能性もある。
日経平均の予想レンジは2万1650円─2万1850円。
米国株市場では、さえない決算を発表したボーイング(BA.N)とキャタピラー(CAT.N)が売られてダウ平均が下落したものの、S&P総合500とナスダック総合は堅調。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数).SOXが最高値を付け、米小型株指数のラッセル2000指数も5月初旬以来の高値を付けるなど、市場からは、投資家が米経済への信頼感を強めているとの声が出ている。
為替は108円前半で横ばい。シカゴの日経平均先物9月限(円建て)清算値は2万1745円、大阪取引所の夜間終値は2万1750円と、ともに現物の前日終値を上回っている。東京市場は高く始まるとみられ、7月2日に付けた直近高値(2万1784円22銭)を試す可能性もある。
その後、決算発表を終えた企業に対して個別に物色が入る可能性はあるが、全体を押し上げるような材料は乏しく、利益確定売りなどで伸び悩む展開もあり得る。
前日に決算発表した日本電産(6594.T)、アドバンテスト(6857.T)などの反応も注目される。市場からは「4─6月期はそれほど良くない内容だったものの、予想通り。ネガティブサプライズではない」(国内証券)との声も出ていた。
きょうは日産自動車(7201.T)や日立建機(6305.T)が決算発表を予定している。海外では、欧州中央銀行(ECB)理事会とドラギ総裁の会見、米6月耐久財受注などの発表がある。
前営業日終値 年初来高値 年初来安値
日経平均.N225 21709.57 22362.92 19241.37
+88.69 2019年4月24日 2019年1月4日
シカゴ日経平均先物9月限 21745(円建て)
*内容を追加しました。
杉山健太郎