[東京 9日 ロイター] - きょうの東京株式市場で日経平均株価は、もみあいが想定されている。前日の米国株式市場が方向感を欠いたため、前日と同様に日本株も全体的に動きに乏しい展開になりそうだ。そうした中、引き続き個別銘柄の循環物色になるとみられる。
日経平均の予想レンジは2万8700円─2万9200円。
8日の米国株式市場は主要株価指数がまちまちとなった。明確な手掛かり材料に欠け、機関投資家の動きが鈍い一方、個人投資家による「ミーム株」(ネットの情報拡散で取引される銘柄)物色は継続した。
日本株も目立った手掛かり材料が見当たらず、週末のメジャーSQ(特別清算指数)算出、5月米消費者物価指数(CPI)、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)などのイベントを気にする形で、指数の動きが乏しくなるという。
市場では「トヨタ自動車が1万円に届かず、レーザーテックがいったん崩れたことで、循環物色の1サイクルが終わったようだ。今後は物色の中心が変わる可能性もある」(岡地証券・投資情報室長の森裕恭氏)との声が聞かれた。
前営業日終値 昨年来高値 昨年来安値
日経平均 28963.56 30714.52 27002.18
-55.68 2021年2月16日 2021年1月6日
シカゴ日経平均先物3月限 28985(円建て)
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」