[東京 16日 ロイター] - きょうの東京株式市場で日経平均株価は、弱もちあいが見込まれる。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表や米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の会見を前に、ポジション調整が中心の展開が想定される。
日経平均の予想レンジは2万9250円─2万9550円。
前日の米国株式市場では、主要3指数がそろって下落した。経済指標でインフレ高進が示されたほか、5月の小売売上高が予想を超える落ち込みとなったことで、市場は一段と神経質になった。明るい需要見通しを背景に原油価格が数年ぶりの高値を付け、エネルギーセクターは上昇した。
東京市場では、シカゴ日経平均先物にさや寄せして安く始まりそうだ。売り一巡後は持ち直す場面も見込まれるが、FOMCの結果をにらんで積極的な売買は手控えられ、方向感のない値動きが想定されている。
市場では「FOMCの結果を前に、ポジション調整が中心だろう。前日に上昇した半導体関連や自動車株は利益確定売りが出やすく、中小型株に資金がシフトするかもしれない」(いちよしアセットマネジメントの秋野充成上席執行役員)との見方が出ている。
前営業日終値 年初来高値 年初来安値
日経平均 29441.30 30714.52 27002.18
+279.50 2021年2月16日 2021年1月6日
シカゴ日経平均先物9月限 29320(円建て)
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