[東京 23日 ロイター] - きょうの東京株式市場で日経平均株価は、強もちあいが見込まれる。米株高や円安が安心材料となって底堅さが意識される。一方、明確な材料を欠くことから利益確定売りが上値を押さえるともみられており、急速な上昇は想定しにくいという。
日経平均の予想レンジは2万8700円─2万9100円。
前日の米国株式市場では、主要3指数がそろって上昇し、ハイテク比率の高いナスダック総合は最高値を更新した。米連邦準備理事会(FRB)高官らの発言を受け、テーパリング(金融緩和の段階的縮小)を急がないとの思惑が出た。アップル、フェイスブック、アマゾン・ドット・コムが1%超値上がりし、マイクロソフトは時価総額が一時、2兆ドルを初めて超えた。
日経平均は、米株高や円安を受けて底堅いとみられる一方、米国株も明確な方向感が出ているとは受け止められておらず、前日に大幅高だった日本株は利益確定売りが頭を抑えるとみられている。
市場では「全く新しい話が出てきたわけではない。循環物色の中で指数は、昨日の終値を挟んで方向感なくもみあうのではないか」(SMBC日興証券の太田千尋投資情報部部長)との声が出ていた。
前営業日終値 年初来高値 年初来安値
日経平均 28884.13 30714.52 27002.18
+873.20 2021年2月16日 2021年1月6日
シカゴ日経平均先物9月限 28795(円建て)
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