[東京 25日 ロイター] - きょうの東京株式市場で日経平均株価は、続伸すると想定されている。前日の米国株式市場で主要3指数がそろって上昇した流れを引き継いで、買い優勢で始まりそうだ。来週にかけて米国で重要な経済指標の発表予定があるほか、週末でもあり、買い一巡後は伸び悩みも見込まれる。
日経平均の予想レンジは2万8800円─2万9100円。
前日の米国株式市場では、主要3指数がそろって上昇。ナスダック総合指数とS&P総合500種指数は最高値を更新した。バイデン大統領が超党派のインフラ投資計画に同意したことが追い風になった。重機メーカーのキャタピラーと航空機大手ボーイングがともに2%超値上がりし、ダウ工業株30種を押し上げた。
東京市場では、シカゴ日経先物にさや寄せして買いが先行しそうだ。心理的節目2万9000円を上回る場面も想定されている。米インフラ投資計画への思惑から関連株の動きに関心が寄せられるほか、米市場でフィラデルフィア半導体指数(SOX)が上昇しておりハイテク株も注目されそうだ。
ただ、指数の値幅は限られるとみられている。米連邦準備理事会(FRB)の金融政策に関心が寄せられる中、きょうは米国で米コアPCE価格指数の発表が予定されているほか、来週には米雇用統計の発表を控えている。週末でもあり、市場では「2万9000円に乗せれば売りが出てきそうだ。買い一巡後は上値が重くなるのではないか」(三井住友DSアセットマネジメントの市川雅浩チーフマーケットストラテジスト)との見方も聞かれた。
前営業日終値 年初来高値 年初来安値
日経平均 28875.23 30714.52 27002.18
+0.34 2021年2月16日 2021年1月6日
シカゴ日経平均先物9月限 28980(円建て)
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