[東京 1日 ロイター] - きょうの東京株式市場で日経平均株価は、強もちあいが想定されている。週末の米雇用統計など見極めたい経済指標が多く控え、引き続き模様眺めムードが強くなりそうだ。月初とあって機関投資家が動きやすくなるものの、依然として上値の重さが意識され、方向性に乏しい動きになるという。
日経平均の予想レンジは2万8700円─2万9100円。
6月30日の米国株式市場はS&P総合500種指数が終値で最高値を更新。この日の経済指標はあまり材料視されず、週末の雇用統計待ちとなった。ダウ工業株30種が上昇する一方、ナスダック総合は小幅安で引けた。
米国株式市場が堅調な地合いを続けていることは、日本株を下支えする要因になるものの、国内感染者数の増加が懸念される一方、日経平均で2万9000円を超すと戻り売りの厚さが警戒されるため、上値が重い動きになるとみられる。
市場では「アノマリーで安くなると警戒された月末を通過して安心感が生じるものの、米雇用統計控えで見送り気分に支配されそうだ。月初で堅調な地合いとなりながらも、上値は伸びないのではないか」(東洋証券・ストラテジストの大塚竜太氏)との声が聞かれた。
前営業日終値 昨年来高値 昨年来安値
日経平均 28791.53 30714.52 27002.18
-21.08 2021年2月16日 2021年1月6日
シカゴ日経平均先物3月限 28765(円建て)
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