[東京 20日 ロイター] - きょうの東京株式市場で日経平均株価は、底堅い展開が想定されている。前日の米国株はインフレ懸念が払拭されず下落したものの、下げ渋りもみられたとして日本株はいったん買い戻されるとの思惑が出ている。好決算企業を中心とした物色が下値を支えるとの見方もある。
日経平均の予想レンジは2万6300円─2万6600円。
前日の米国株式市場は、不安定な取引の中、続落して終了した。市場では、インフレと利上げに対する懸念が払拭されていない。ただ、取引時間中にプラスに転じる場面があるなど下げ渋りもみせた。
日本株は前日に大幅安となったが、売り一巡後は買い戻しされて下げ幅を縮小しており、底堅さが意識されている。市場では「基本はもみあい。米国株は落ち着いた雰囲気もあり、日本株はプラスになるチャンスもありそうだ」(東洋証券の大塚竜太ストラテジスト)との声が聞かれた。
国内企業決算の発表が一巡し、好業績で割安感のある銘柄を物色する動きも相場の支えになりそうだという。夏の参院選に向けて、政策面への期待も下値を支えるとの見方もある。
きょうは国内では、4月全国消費者物価が発表される。また、バイデン米大統領が韓国を訪問する(22日まで)。
前営業日終値 年初来高値 年初来安値
日経平均 26402.84 29388.16 24681.74
-508.36 2022年1月5日 2022年3月9日
シカゴ日経平均先物当限 26370(円建て)
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