[東京 7日 ロイター] - きょうの東京株式市場で日経平均株価は反発が予想される。米雇用統計を経て連邦準備理事会(FRB)による早期テーパリング(緩和縮小)への市場の警戒感がひとまず和らいだことを受け、日本株もハイテクなどグロース(成長)株を中心に買い戻しが先行しそうだ。来週には米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えており、買い戻し一巡後はもみあいが見込まれる。
日経平均の予想レンジは2万8800円―2万9300円。
前週末の米国株式市場は、主要3指数がそろって反発した。5月米雇用統計の発表を受けて、連邦準備理事会(FRB)が近く緩和縮小に動く可能性があるという観測が後退して米長期金利が低下し、ハイテク株が上昇を主導した。雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比55万9000人増と、市場予想の65万人に届かなかった。
フィラデルフィア半導体指数は2%超の上昇となっており、日本株も米国株と同様、半導体関連などハイテク株を中心に買い戻しが先行しそうだ。国内での新型コロナウイルスワクチン接種の進展や感染者数の減少への期待から、空運や陸運、レジャー関連などの底入れ感も強まりそうだという。
市場では「ゴルディロックス相場(適温相場)的な上昇が期待できそう。ただ、来週にかけて重要イベントがあるため基本は様子見。一本調子の上昇ではないだろう」(いちよしアセットマネジメントの秋野充成上席執行役員)との声が聞かれた。
前営業日終値 年初来高値 年初来安値
日経平均 28941.52 30714.52 27002.18
-116.59 2021年2月16日 2021年1月6日
シカゴ日経平均先物6月限 29120(円建て)
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」