[東京 28日 ロイター] - きょうの東京株式市場で日経平均株価は、底堅い動 きが見込まれる。前週末の米国株式市場がまちまちの展開となる中、前週末の現物市場終 値をやや下回るシカゴ日経平均先物にさや寄せして利益確定売りが先行しそうだ。ただ、 国内での新型コロナウイルスワクチン接種進展への思惑から一方向に売りが広がるとはみ られていない。 日経平均の予想レンジは2万8900円─2万9200円。 25日の米国株式市場では、S&P総合500種指数が続伸し最高値を更新。 好決算を発表したスポーツ用品大手ナイキや、自社株買いと配当金支払いの制限 解除が発表された銀行株の一角が買われた。この日発表のインフレ指標が予想以上に上振 れなかったことも相場を支えた。米長期金利は小幅に上昇し、ハイテク株の多いナスダッ ク総合指数は5日ぶりに小幅反落した。 日経平均は、シカゴ日経平均先物にさや寄せして小安く始まりそうだが、その後は底 堅い動きが見込まれる。国内でのワクチン接種進展を受けた経済正常化への思惑や、ドル /円が110円後半で円安に推移していることが支えになりそうだという。 市場では「ワクチン接種が進む中で売り材料もあまりない。朝方に利益確定売りが一 巡すれば切り返すだろう。マイナス圏での推移はさほど長くないのではないか」(東洋証 券の大塚竜太ストラテジスト)との見方が聞かれる。 前営業日終値 年初来高値 年初来安値 日経平均 29066.18 30714.52 27002.18 +190.95 2021年2月16 2021年1月6日 日 シカゴ日経平均先物9 29010(円建て 月限 )
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」