[東京 30日 ロイター] - きょうの東京株式市場で日経平均株価は、強もちあいが想定されている。週末の米雇用統計を控えて市場参加者が少ない状態が続き、方向感が乏しく見送りムードが強くなりそうだ。6月30日は株価の上昇確率が高い特異日との指摘があるが、前日の米株高を好感してしっかりで始まった後は、小動きで終始するとみられる。
日経平均の予想レンジは2万8700円─2万9000円。
29日の米国株式市場はナスダック総合が終値で過去最高値を付け、S&P総合500種は4営業日連続で最高値を更新。ダウ工業株30種はほぼ横ばいで引けた。経済指標を見極めようという動きから出来高は平均的な水準より少ない。
日本株はこれを受けて堅調な始まりとなりそうだが、月末とあって引き続き薄商いになるとみられ、上げ一巡後は買い材料が乏しい中で方向性が見いだせず、模様眺めとなるとみられる。
市場では「米国株式市場の動きは、下落すると手掛かりにされるが、上昇の時はあまり材料視されない。雇用統計を前に中長期の投資家は動かず、短期筋の売買を中心に方向感のない動きになるのではないか」(みずほ証券・シニアテクニカルアナリストの三浦豊氏)との声が聞かれた。
前営業日終値 年初来高値 年初来安値
日経平均 28812.61 30714.52 27002.18
-235.41 2021年2月16日 2021年1月6日
シカゴ日経平均先物3月限 28845(円建て)
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