[東京 23日 ロイター] - きょうの東京株式市場で日経平均株価は小反発となる見通し。前日の米株市場はまちまちだったが、夜間の先物取引で上昇していることから、買い先行で始まるとみられている。ただ、高値警戒感も依然強く、買い一巡後はもみあいに転じると予想されている。狭いレンジ内で一進一退の動きとなりそうだ。
日経平均の予想レンジは2万6400円─2万6600円。
前日の米国株市場では、ダウとS&P総合500種が下落した半面、ナスダック総合は終値で最高値を更新した。
英国などで変異種の新型コロナウイルスが確認されたことを受け、世界的に渡航禁止や入国者隔離の動きが広がり、今後の景気回復の遅れが懸念されている。
一方、米議会上下両院は21日、9000億ドル規模の新型コロナウイルス追加経済対策を可決。トランプ大統領が近く署名し、成立する見通しで、投資家の支援材料となった。
きょうの日本株市場では、夜間の先物にサヤ寄せする形で買いが先行する見通しだ。ただ、上昇した後は高値警戒感から利益確定売りが強まるとみられている。
「クリスマス休暇を控え海外投資家の参加が少なく、短期筋を中心とした取引となりそうだ。きょうは材料が乏しい。為替や米株先物などをにらみながらの展開となるのではないか」(国内証券)とみられている。
主なスケジュールは、国内では交換できるくん、ENECHANGEがマザーズ市場に新規上場する。海外では、米国で新規失業保険申請件数(労働省)、12月ミシガン大消費者信頼感指数確報値などが発表される予定となっている。
前営業日終値 年初来高値 年初来安値
日経平均 26436.39 26905.67 16358.19
-278.03 2020年12月21日 2020年3月19日
シカゴ日経平均先物3月限 26555(円建て)
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