[東京 30日 ロイター] - 大納会となるきょうの東京株式市場で日経平均株価は、前日終値近辺での小動きが想定されている。オーバーナイトの米国株式市場は小反落して取引を終了。日経平均は前日に700円を超す上昇となったこともあり、大幅高の反動で上値が重くなりやすい。手掛かり材料が少ない薄商い相場のなか、落ち着いた値動きとなりそうだ。
日経平均の予想レンジは2万7400円─2万7600円。
29日の米国株式市場は小反落。最高値を更新する場面もあったが、共和党上院トップのマコネル院内総務が現金給付を1人当たり600ドルから2000ドルに引き上げる案の採決を先送りし、今週審議を行う方針を示したことを受けて下げに転じた。
前日の日経平均は、前営業日比714円12銭高の2万7568円15銭で取引を終了。1990年8月以来、約30年4カ月ぶりの高値水準となったこともあり、きょうは大幅高の反動が予想されるものの、市場では「現金給付の法案成立への期待感は完全に潰えたわけではないため、大きく崩れることは考えにくい」(みずほ証券のシニアテクニカルアナリスト、三浦豊氏)との声が聞かれる。「ただ、新年相場への期待と不安が交錯しており、上値は重くなるとみられる」(同)という。
現在のドル/円は103.50円台で、前日午後3時時点の103.60円台からほぼ横ばい。シカゴの日経平均先物3月限(円建て)清算値は2万7480円と、前日の現物指数の終値を小幅に下回っている。きょうは市場も落ち着きを取り戻しそうだ。
前営業日終値 年初来高値 年初来安値
日経平均 27568.15 27602.52 16358.19
+714.12 2020年12月29日 2020年3月19日
シカゴ日経平均先物3月限 27480(円建て)
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