[東京 13日 ロイター] - きょうの東京株式市場で日経平均株価は、一進一退となる見通し。前日の米国株市場で主要3指数が上昇したことを好感し、日本株も買いが先行しそうだが、高値警戒感から利益確定売りも出やすいとみられている。買い一巡後は、高値圏でのもみあいになるとの見方が多い。
日経平均の予想レンジは2万8000円─2万8300円。
12日の米国株市場では、追加経済対策や景気回復への期待から主要3指数がそろって上昇。景気動向に敏感なセクターが選好され、小型株に買いが集中したほか、原油高が支援材料となりエネルギー株も上昇した。
ただ、投資家の間では決算シーズンを控えた慎重ムードが漂っているほか、トランプ大統領支持者の乱入事件を受けた議会での動きが注目されている。
本日の日本株市場では、米株高の流れを引き継ぎ買いが先行する見通しだが、短期間での急上昇を受け高値警戒感も強まりそうだ。市場からは「下値は堅いが上値も重い展開となりそうだ。依然として押し目買い意欲は強いが、さらに一段高となるには強材料が必要ではないか」(国内証券)とのが聞かれた。
また、市場の関心は米長期金利の上昇に集まっている。「長期金利が変化すると株式市場の投資テーマも変わってくる。どの程度(日本株に)影響が出るか見極めたい」(三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト、市川雅浩氏)との見方が出ていた。
主なスケジュールでは、国内で12月工作機械受注速報が公表予定となっているほか、イオン、パソナグループなどが決算発表を行う予定。海外では、米国で12月消費者物価指数(労働省)、12月財政収支(財務省) が公表予定となっている。
前営業日終値 年初来高値 年初来安値
日経平均 28164.34 28287.37 27002.18
+25.31 2021年1月12日 2021年1月6日
シカゴ日経平均先物3月限 28190(円建て)
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