[東京 15日 ロイター] - きょうの東京株式市場で日経平均株価は、強含みの展開となる見通しだ。日経平均先物が高値圏で推移しているほか、米国の追加経済対策による景気回復が期待されている。ただ、短期間での急騰を受けた利益確定売りも出やすい水準にある。買い一巡後は売り買いが交錯し、一進一退の動きとなりそうだとの見方が出ている。
日経平均の予想レンジは2万8600円─2万8950円。
前日の米国株市場では、主要3指数がそろって下落した。バイデン新政権下での新型コロナウイルス経済対策への期待がある一方、新規失業保険申請件数の増加を受けて労働市場の悪化を巡る懸念が高まった。
14日発表された新規失業保険週間申請件数は96万5000件と、前週から18万1000件増加し、昨年8月終盤以来の高水準を記録。新型コロナの感染急増に伴う制限措置の拡大で、飲食業などが打撃を受けた。
本日の日本株市場は、強含みの相場展開が想定されている。市場からは「日経平均先物が堅調に推移し、買いが先行する見通し。ただ、相場には過熱感もみられ、利益確定売りも出やすい状況だ」(みずほ証券・シニアテクニカルアナリスト三浦豊氏)との見方が出ている。
日経平均は5営業日で1500円程度上昇しており、高値警戒感も強まっている。「昨日と同様に2万9000円に近付くにつれ、一進一退の動きとなる可能性が高い」(三浦氏)という。
主なスケジュールは、米国で12月小売売上高(商務省)、12月鉱工業生産(FRB)が公表予定となっている。
前営業日終値 昨年来高値 昨年来安値
日経平均 28698.26 28979.53 27002.18
+241.67 2021年1月14日 2021年1月6日
シカゴ日経平均先物3月限 28850(円建て)
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