[東京 18日 ロイター] - きょうの東京株式市場で日経平均株価は、上値の重い展開となりそうだ。オーバーナイトの米国株式市場はまちまち、為替の円安進行も一服となり、全体的に買い材料に乏しいなか、高値警戒感からの利食い売りと押し目買いが交錯し、一日を通してもみあう展開となりそうだ。
日経平均の予想レンジは3万0000円─3万0400円。
17日の米国株式市場ではナスダック総合が続落し、S&P総合500種がほぼ横ばいで取引を終了。IT(情報技術)株の売りやインフレを巡る警戒感が重しとなった。一方、ダウ工業株30種は上昇。著名投資家のウォーレン・バフェット氏が率いる米投資会社バークシャー・ハザウェイが株式取得を明らかにしたベライゾン・コミュニケーションズやシェブロンの上げなどが寄与した。
現在のドル/円は105.80円台後半で、前日午後3時時点の水準から横ばい。シカゴの日経平均先物3月限(円建て)清算値は3万0345円と、前日の現物終値を小幅に上回っている。東京株式市場では短期急騰による過熱感を解消する動きが継続し、全体的に上値の重い展開になるとみられている。
市場では「企業決算は一巡したほか、国内でのワクチン接種もようやく始まり、全体的に新規の手掛かり材料に乏しい。前日に続き大口投資家の利食い売りが先行するなかで、押し目買い意欲もあり、全体的にはもみあいながら3万円台の値固めの動きとなりそうだ」(国内証券)との声が出ていた。
主なスケジュールでは、国内で1月マンション発売動向(不動産経済研究所)が発表されるほか、アクシージアがマザーズ市場に新規上場する。米国ではウォルマートが企業決算を発表する。
前営業日終値 昨年来高値 昨年来安値
日経平均 30292.19 30714.52 16358.19
-175.56 2021年2月16日 2020年3月19日
シカゴ日経平均先物3月限 30345(円建て)
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」