[東京 1日 ロイター] - きょうの東京株式市場で日経平均株価は反発が想定されている。オーバーナイトの米国株式市場での底堅い動きと、外為市場での一段のドル高/円安進行が支えとなり、1日を通して堅調に推移するとみられている。きょうから新年度入りしたことで、新規資金の流入も期待されている。
日経平均の予想レンジは2万9200円─2万9600円。
3月31日の米国株式市場は、ハイテク株に買いが入りS&P総合500種とナスダック総合が上昇して終了した。景気回復への期待に支援され、四半期ベースでは主要3指数がそろって4四半期連続で上昇した。
バイデン米大統領は引け後に2兆ドル強のインフラ投資計画を発表。数百万人の雇用につながる道路などのインフラ整備事業のほか、気候変動への取り組みや高齢者介護などの福祉サービスを充実させる内容となった。
現在のドル/円は110.80円近辺と、前日午後3時時点から横ばい。シカゴの日経平均先物6月限(円建て)清算値は2万9345円と前日終値から166円高い水準。日経平均はナスダックの上昇や円安の加速を好感し、ハイテク・輸出関連株中心に買い戻しが加速しそうだ。
市場では「米株先物の動きを見る限り、バイデン大統領のインフラ投資計画を嫌気するような様子は見られない。日本の上場企業は海外に事業展開をしている企業がほとんど。外部環境次第という面は変わらないため、円安が効いて日本株は底堅く推移するだろう」(ニッセイ基礎研究所のチーフ株式ストラテジスト、井出真吾氏)との声が聞かれた。
主なスケジュールでは、寄り前に3月日銀短観が発表されるほか、中国で3月製造業PMI(財新)、米国で3月製造業PMI改定値(マークイット)などがそれぞれ公表される。
前営業日終値 年初来高値 年初来安値
日経平均 29178.80 30714.52 27002.18
-253.90 2021年2月16日 2021年1月6日
シカゴ日経平均先物6月限 29345(円建て)
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