(情報を追加して更新します。) [東京 30日 ロイター] - きょうの東京株式市場で日経平均株価は、値動きに乏しい展開が想定 されている。オーバーナイトの米国株式市場は反発したものの、東京株式市場では大型連休の谷間となって いるほか、月末と週末が重なり、積極的にポジションを傾けづらい。引き続き企業決算を材料視した個別物 色が中心となり、日経平均は1日を通して横ばい圏でのもみあいが継続するとみられている。 日経平均の予想レンジは2万8900円─2万9200円。 29日の米国株式市場は、S&P総合500種が終値ベースの最高値を更新。28日に市場予想を上回 る第1・四半期決算を発表したフェイスブックは7.3%上昇して最高値を更新し、S&Pとナスダ ック総合を押し上げた。 27─28日の日程で開催された連邦公開市場委員会(FOMC)では、政策金利の据え置きと債券購 入プログラムの月額購入額の維持を全会一致で決定。米経済の力強さは増しているとしたが、経済回復支援 策を縮小する用意があるとの兆候は示さなかった。 現在のドル/円は108.90円付近で、28日午後3時時点の108.63円付近から小幅に円安。 シカゴの日経平均先物6月限(円建て)清算値は2万9075円と前営業日終値(2万9053円97銭= 28日)と同水準での推移となっている。大型連休を控えて外部要因で材料が不足する中、日経平均は方向 感に乏しい値動きになる公算が大きい。 市場では「ゴールデンウィーク中に五輪開催や緊急事態宣言の延長の有無を巡り、新しい動きが出てく る可能性がある。今は不透明要因が多いため、買いづらい」(国内証券)との声が聞かれる。 主なスケジュールでは、国内で3月鉱工業生産速報(経済産業省)、コマツ、三井物産 <803 1.T>、東京エレクトロン、商船三井、ANAホールディングスなどの決算の 発表がある。中国では4月製造業・非製造PMI(国家統計局)、米国では4月シカゴ地区購買部協会景気 指数などが公表される。 前営業日終値 年初来高値 年初来安値 日経平均 29053.97 30714.52 27002.18 +62.08 2021年2月16日 2021年1月6日 シカゴ日経平均先物6 29075(円建て 月限 )
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