(内容を追加しました。) [東京 9日 ロイター] - きょうの東京株式市場で日経平均株価は反落が想定さ れる。オーバーナイトの米株安の流れに加え、日本株は連日の大幅上昇の後だけに、利益 確定売りが先行しやすい。日経平均は前日に終値で大台の3万円回復となったが、上値を 追うには新たな材料が必要とみる関係者が多い。 日経平均の予想レンジは2万9900円─3万0100円。 8日の米国株式市場は主要3指数が下落した。新型コロナウイルスのデルタ変異株が 景気回復を頓挫させるという警戒感に加え、米連邦準備理事会(FRB)のテーパリング (量的緩和の縮小)開始時期を巡る不透明感が重しとなった。 個別では、アップルとフェイスブックがともに約1%下落し、S&P 総合500種の下げを主導した。 現在のドル/円は110.25円付近で、前日午後3時時点の110.40円からほ ぼ横ばい。シカゴの日経平均先物9月限(円建て)清算値は2万9960円と前日の現物 終値から約221円安い水準となっている。日本株は前日まで8日続伸となったため、高 値警戒感が意識されやすい。明日にメジャーSQ(特別清算指数)算出を控え、きょうは 最終売買日となるため、朝方は3万円に絡んだ商いで日経平均は3万円前後で上下する展 開となりそうだ。 市場では「きょうは利益確定売りが強まりそうだが、中長期的には政局不安後退など で地合いは良い。新型コロナウイルスの感染状況がもう少し落ち着き、総選挙通過となる と3万円定着となるだろう」(運用会社)との声が聞かれた。 主なスケジュールでは、国内で8月工作機械受注、中国で8月生産者物価指数(PP I)、消費者物価指数(CPI)、米国で新規失業保険申請件数などが公表される予定。 前営業日終値 年初来高値 年初来安値 日経平均 30181.21 30714.52 26954.81 +265.07 2021年2月16 2021年8月20 日 日 シカゴ日経平均先物9 29960(円建て 月限 )
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