[東京 14日 ロイター] -
きょうの東京株式市場で日経平均株価は、弱含みの展開が想定されている。下げ止まらない米国株式市場の下落を嫌気し、下値模索の展開となりそうだ。ただ、直近の急落によって値ごろ感が生じており、押し目買いニーズが高まるとの見方もある。需給面では上値で買った投資家の投げ売りと、下値での買いが交錯するとみられ、後半は下げ渋りからもみあう可能性が高い。
日経平均の予想レンジは2万6300円─2万7000円。
13日の米国株式市場は大幅続落、S&P総合500種は弱気相場入りを示す水準まで落ち込んだ。連邦準備理事会(FRB)による積極利上げで、米経済はリセッション(景気後退)に陥るとの懸念が出ている。
これを受けて日本株も続落して始まりそうだ。急速な地合いの好転で需給面が悪化しており、引き続き売り急ぐ動きが活発化するものとみられる。ただ、日経平均で2万6000円台まで下落すると割安感が生じることから、売り一巡後は押し目買いに下げ渋ることになりそうだ。既に、時間外取引で米株先物が堅調に推移しており、これが下支え要因になるとの見方もある。
市場では「チャートは完全に壊れてしまっており、米株に連れ安する形で日本株も再び弱気相場入りとなった。当面は戻り局面において早乗り早降りする投資戦略をとる投資家が多くなるのではないか」(岡地証券・投資情報室長の森裕恭氏)との声があった。
前営業日終値 年初来高値 年初来安値
日経平均 26987.44 29388.16 24681.74
-836.85 2022年1月5日 2022年3月9日
シカゴ日経平均先物当限 26375(円建て)
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