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今日の株式見通し=小動き、日銀の次期正副総裁候補の所信聴取に注目

[東京 24日 ロイター] - きょうの東京株式市場で日経平均株価は、小動きの展開が想定されている。前日の米株高の流れを引き継いで日経平均は買い先行で始まるとみられているが、上昇一服後は小幅な値動きにとどまりそうだ。

きょうは衆院で日銀の次期正副総裁候補の所信聴取と質疑を控え、新総裁候補の植田和男氏の発言に注目が集まる。現時点で市場に動揺を与えるような発言は出ないとみられている一方、ドル/円相場が大きく反応した場合は株価も上下動する可能性がある。

日経平均の予想レンジは2万7100円─2万7300円。

前日の米国株式市場は、主要3指数がそろって上昇した。投資家は米連邦準備理事会(FRB)の利上げが米経済にどのような影響を与えるか見極めようとしている。

米国株は上昇して取引を終えた一方、下落後の自律反発にとどまったとの見方も出ている。このところの指標は経済の強さを示し、政策当局者もタカ派的なメッセージを発している。引き続き米金融政策動向への市場の関心は高い。

きょうの日本市場は小動きの展開が想定されている。米株高の流れを受けて小幅高でスタートした後は、もみ合いとなりそうだ。衆院での日銀次期正副総裁候補の所信聴取で、特に次期総裁候補の植田氏の発言が注目されている。

三井住友DSアセットマネジメントのチーフマーケットストラテジスト・市川雅浩氏は「現状の日銀の金融政策に対して植田氏がどのような考えを持っているのか見極めたい」とする一方、就任前の段階で市場が動くようなサプライズの発言をする可能性は低いとの見方を示す。ただ、「所信聴取を受けて為替が大きく反応した場合は、株式市場も動く可能性があり注意が必要」(市川氏)という。

相場全体では小動きが予想されているが、米半導体大手エヌビディアが22日に示した第1・四半期(2─4月)決算が好調だったことから、半導体関連などハイテク株は物色されそうだ。

日銀の金融政策動向を巡って緩和修正が一段と意識されれば、銀行株や保険株など金融セクターも上昇するとみられている。

主なスケジュールでは、国内では1月全国消費者物価(総務省)が公表される予定。海外では米国で1月個人所得・消費支出(商務省)、2月ミシガン大消費者信頼感指数確報値などが発表予定となっている。

前営業日終値 昨年来高値 昨年来安値

日経平均     27104.32 29388.16 24681.74

-368.78 2022/01/0 2022/03/0

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シカゴ日経平均先物当限 27230(円建て)

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