(内容を追加しました) [東京 8日 ロイター] - きょうの東京株式市場で日経平均株価は、軟調な展開 が想定されている。前日の米国市場では、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議 会証言で金融引き締め強化が意識され、主要株価指数がそろって大幅下落した。東京市場 でも全体的に売りが広がるとみられており、節目の2万8000円を割り込む可能性もあ りそうだ。一方、為替の円安進行は日本株の支援材料になるとみられ、下値を支えるとみ られる。 日経平均の予想レンジは2万7900円─2万8300円。 前日の米国市場では主要3指数が大幅安となった。パウエルFRB議長が上院での議 会証言で、利上げペースの加速を示唆したことから、金融引き締め強化による景気悪化が 意識された。きょうの日本市場では米株安の流れを受け、売りが優勢となりそうだ。 三井住友トラスト・アセットマネジメントの上野裕之チーフストラテジストは「パウ エル議長の上院での発言が想像以上に『タカ派』的だったので、日本市場でもいったんは 売りが膨らみそうだ」と指摘する。 ただ、為替の円安や中国の景気回復への期待が下支えとなり、「大きく崩れることは 想定していない」(上野氏)という。 物色動向としては、輸出関連銘柄や中国関連株、3月期末をにらんだ高配当利回り銘 柄が対象となりそうだ、との声が出ていた。 きょうは国内で1月の国際収支(財務省)や2月の景気ウオッチャー調査(内閣府) が発表される。米国では、2月のADP雇用報告や1月の貿易収支(商務省)が公表され る予定。 前営業日終値 昨年来高値 昨年来安値 日経平均 28309.16 29388.16 24681.74 +71.38 2022/1/5 2022/3/9 シカゴ日経平均先物当 28205(円建 限 て)
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