[東京 14日 ロイター] - きょうの東京株式市場で日経平均株価は、続落が想定されている。相次ぐ米銀破綻を受けて、投資家の警戒感は強まっており、銀行株を中心に売りが先行するとみられている。為替市場でドル安/円高が進行していることも、相場の重しとなりそうだ。
日経平均の予想レンジは2万7300円─2万7600円。
前日の米国株式市場では、シリコンバレー銀行やシグネチャー・バンクの破綻を受け、地方銀行を筆頭に、銀行株が大幅安となった。一方、ハイテク株比率の高いナスダック総合は小幅に反発して取引を終えた。
大和証券の坪井祐豪シニアストラテジストは「前日の米国市場で地銀株が大幅安となったので、東京市場でもリスクオフ姿勢は続くとみている」と指摘する。ただ、米株市場では短期間で売られ過ぎた反動から、巻き戻しの動きもみられるため、日本株も大幅安とはならないとみている。
きょうの東京市場では、銀行や保険、自動車などは重くなりそうだが、米国の早期利上げ停止観測も出ていることから、米株市場と同様に、金利に敏感なハイテク関連銘柄やグロース株(成長株)の押し目買いも入りそうだとの見方も出ている。
きょうは米国で、2月の消費者物価指数(CPI)や2月の中小企業楽観指数が発表される。米連邦準備理事会(FRB)理事による講演も予定されている。英国では2月の失業率が公表される。
前営業日終値 昨年来高値 昨年来安値
日経平均 27832.96 29388.16 24681.74
-311.01 2022/1/5 2022/3/9
シカゴ日経平均先物当限 27225(円建て)
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