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今日の株式見通し=しっかり、米債務上限交渉見極め 円安は支え

[東京 23日 ロイター] - きょうの東京株式市場で日経平均株価は、しっかりした展開が見込まれている。米債務上限を巡る交渉次第では上下に振れる可能性があるとみられているものの、ドル/円相場が円安に振れていることや海外勢の日本株買いが相場の支えとなりそうだ。米ハイテク株高を受け、東京市場でも半導体関連銘柄は強含むとみられている。

日経平均の予想レンジは3万1000円―3万1300円。

米国株式市場では、ナスダック総合は上昇して取引を終えたものの、S&P総合500種はほぼ横ばい、ダウは下落した。バイデン大統領と共和党のマッカーシー下院議長による債務上限問題を巡る協議をにらみ、大きな取引は手控えられた。

ハイテク株比率の高いナスダック総合が上昇したことから、きょうの東京市場でも引き続き半導体関連株が堅調に推移するとみられている。

三井住友トラスト・アセットマネジメントの上野裕之チーフストラテジストは、「米債務上限問題を巡る協議の結果次第で相場が上下に振れる可能性はあるものの一時的な話で大きな問題ではない」と指摘した。物色は、為替の円安を受けて、自動車など輸出関連株に向かうだろう、との見方を示した。

日経平均は前日までに8連騰していることから「過熱感が意識される中で、協議が物別れという結果になると、調整が入ってもおかしくない」(国内運用会社のストラテジスト)との声も聞かれた。ただ、「ある程度債務上限引き上げの方向で協議が固まれば、リスクオンでもう一段、上を試す流れにはなりそうだ」(同)という。

きょうは国内で4月の全国百貨店売上高が、米国では5月の製造業PMIやリッチモンド連銀製造業総合指数、4月の新築住宅販売件数が発表される。ユーロ圏では5月の製造業PMIが公表される。

前営業日終値 年初来高値 年初来安値

日経平均     31086.82 31086.82 25661.89

+278.47 2023/5/22 2023/1/4

シカゴ日経平均先物当限 31215(円建て)

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