for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up

来週の日本株は方向定まらず、年末意識の売り一巡で意外高も

 12月18日、来週の東京株式市場は、強もちあいが想定されているがクリスマス休暇を控えて方向性が定まらない動きが続きそうだ。東証で2018年撮影(2020年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 18日 ロイター] - 来週の東京株式市場は、強もちあいが想定されている。クリスマス休暇を控えて海外勢を中心に参加者が減ることも想定され、方向性が定まらない動きが続きそうだ。

ただ、投資家の買い意欲は依然として強いため、上値を抑えている年末を意識したポジション調整の売り一巡などきっかけがあれば、最終週に期待されている「棹尾の一振(とうびのいっしん)」を先取りし、意外高に発展する可能性もある。

日経平均の予想レンジは、2万6600円─2万7100円

直近1週間(14日─18日)の日経平均の上下変動幅は269円44銭にすぎず、膠着感が強い地合いとなっていた。この間、外為市場でドル/円が円高に振れたほか、国内では新型コロナウイルスの感染拡大が止まらず、環境面が重しになっている。にもかかわらず、超低金利策の継続が確認されたことで流動性相場が続くとみられるほか、懸案だった米国の追加経済対策の実施のめどがついたことを背景に、「多少の悪材料が出たところで、個人から海外勢まで投資家の物色意欲が衰えるとは思えない」(SBI証券・投資情報部アドバイザーの雨宮京子氏)という。

例年この時期は、クリスマス休暇を前に商いが細り、小型株物色が中心になる傾向が強い。ところが、今年は売買代金が連日2兆円を超えるているほか、TOPIXコア30が連日の年初来高値を更新するなど大型株が活況となっている。これについて、三菱UFJモルガンスタンレー証券・チーフ投資ストラテジストの藤戸則弘氏は「例年と完全に様相が異なる。来週はいったん買いが細ったとしても、新春以降の先高を見越して、最終週は助走を始める可能性がある」と指摘。動きに乏しい状態が続いたとしても、先高期待の大きさには変化がないとみる関係者が多い。

岡三オンライン証券・シニアストラテジストの伊藤嘉洋氏は、最近の上値が重い動きについて「円高に振れた為替相場や国内での新型コロナウイルス感染者拡大など環境面が要因ではない」とした上で「これまで相場をリードしてきたグロース株が、機関投資家の年末を意識した換金売りが重しになっている。これらが途切れた場面では、上ぶたが外れたような上昇に転じる可能性が高い」と指摘していた。

一方、来週もIPOラッシュが続くことも注目点となる。12社が上場を予定しているが、その中で、22日に上場するヤプリとウェルスナビの事前評価が高く、個人投資家の投資行動を読む上で、これらの初値形成から目が離せない。

このほか、当面のタイムテーブルでは、21日に米国株式市場でテスラがSP500種に採用され、その影響に関心が集まるほか、23日の米新築住宅着工件数が注目されている。

株式マーケットチーム

for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up