for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up

波乱商状、需給悪化と好決算で強弱感対立も=来週の東京株式市場

[東京 29日 ロイター] - 来週の東京株式市場は波乱商状が想定されている。米国株式市場における行き過ぎた投機から警戒感が台頭し、不安心理が生じる中、利益確定売りが出やすい状況が続きそうだ。一方、発表される企業決算は日米ともおおむね好調で、下値では買いニーズが強いとみられる。その結果、需給悪化と好決算で強弱感が対立するという。

日経平均の予想レンジは、2万7100円─28300円。

直近の株価調整では、米国株式市場でゲームストップ株が急騰するなど行き過ぎた投機によって、投資家の間で警戒感が一気に広がり、空売りを仕掛けていたヘッジファンドに巨額の損失が発生したと想定される。「それに伴い内外機関投資家がリスク管理に敏感となり、ポジション整理の売りが活発化する可能性が生じた」(東海東京調査センター・シニアストラテジストの中村貴司氏)という。

一方、日本株においては「個人の信用買い残が膨らんでいただけに、投げ売りが出るとともにシコリ感から上値の重さが意識されるようになる」(岡三オンライン証券・チーフストラテジストの伊藤嘉洋氏)との声が聞かれる。需給がにわかに悪化したことで「これまで悪い環境下で株高だったのが、反対に好環境の中で株安となる場面も起きる」(東海東京調査センターの中村氏)といった金融相場の悪い事例を警戒する関係者もいる。

好環境というのは、決算発表シーズンで上方修正が相次ぐなど企業業績が好調であること。「本来であれば下値を切り下げる展開にはならない。そうした中で個別に好決算銘柄を物色することになる」(野村証券・エクイティ・マーケットストラテジストの澤田麻希氏)との声も聞かれる。また「株式市場における投機が米議会で議論されても、コロナ禍が終息しない段階では超金融緩和策が転換されるとは思えない。基本的な上昇トレンドには変化がないだろう」(三菱UFJモルガンスタンレー証券・チーフ投資ストラテジストの藤戸則弘氏)という。

市場では「投機は金融相場における事象として理解すれば、好決算銘柄の下落は買い場を提供とみることができる」(岡地証券・投資情報室長の森裕恭氏)との指摘もあり、当面は波乱商状となる可能性が高いながらも、地合いが落ち着いた場合が急速な戻りに転じることもありそうだ。 (株式マーケットチーム)

for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up