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潮目の変化探る相場つきに、きっかけ一つで上放れも=来週の東京株式市場

来週の東京株式市場は、潮目の変化を探る相場つきになるとみられる。写真は東証、2020年10月撮影(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 16日 ロイター] - 来週の東京株式市場は、潮目の変化を探る相場つきになるとみられる。相場はこう着感を強めているが、テクニカル面では日経平均、TOPIXともに三角もちあいが煮詰まり感を呈しており、ワクチン接種の拡大期待の高まりや決算発表など、きっかけ一つで上放れる可能性が出てきた。ただ、これらの材料が方向性を示すまでに至らなければ、このまま狭いレンジでもみあいが続くと懸念する声もある。

日経平均の予想レンジは、2万9500円─3万0100円。

気にされていた米長期金利が低下するとともに、国内では企業の好決算が相次ぐなど環境面の好転が顕著になってきた。しかし、日本株はこう着状態から脱する気配がない。この間、欧米の株式市場は堅調な動きを見せ、「日米株価の差はワクチン格差と言わざるを得ない。日本株の出遅れ感が強くなってきた」(東海東京調査センター・シニアストラテジストの中村貴司氏)という。

そうした中で注目さているのが、日米首脳会談がワクチンの大量獲得につながるかどうかだ。まん延防止等重点措置の広がりなど新型コロナウイルス感染拡大が株価を抑える要因になっているため、「首脳会談でワクチン獲得のめどが立ち、接種が急速に広がるとの期待が生じれば、相場の景色が一変する可能性もある」(大和証券・チーフテクニカルアナリストの木野内栄治氏)との声が聞かれる。

一方、決算発表シーズンが接近する中、22日に予定されている日本電産の決算発表に関心が集まりそうだ。ここで想定を上回る見通しが示されれば、相場の流れを変える材料となり得る。ただ、2月期決算企業の安川電機や流通企業の決算数値が良かったにもかかわらず株価が下振れしたことが市場関係者の間でトラウマのようになっており、発表を受けた株価動向次第では上値に対して慎重な見方が残るという。

岡三オンライン証券・チーフストラテジストの伊藤嘉洋氏は「相場が動意づくのはきっかけ待ちで、潮目の変化を探る場面。ただ、期待されるワクチン接種や企業の決算発表が材料として空振りになった場合は、レンジ相場から抜け出すのに時間を要することになる」と語った。

このほか、タイムテーブルでは「20日に開催されるアップルのイベントが注目される。新製品の発表で電子部品株に関心が集まりそうだ」(野村証券・投資情報部情報二課課長代理の神谷和男氏)との指摘もある。

株式マーケットチーム

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