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上値重い、金融不安への警戒続く=来週の東京株式市場

 3月24日 来週の東京株式市場は、上値の重い展開が想定されている。写真は東京証券取引所の建物。2020年10月、都内で撮影(2023年 ロイター/Issei Kato)

[東京 24日 ロイター] - 来週の東京株式市場は、上値の重い展開が想定されている。投資家の金融不安への警戒感が根強い上に、目立ったイベントもないことから、積極的に上値を追う動きは限られそうだ。日経平均は2万7500円を上抜けると利益確定売りも出やすいとみられている。方向感が定まらない中で、ディフェンシブ銘柄は物色対象となりそうだ。加えて、銀行などのバリュー株(割安株)にも見直し買いが入る可能性があるとみられる。

日経平均の予想レンジは2万7000―2万7600円。

<ブーケ・ド・フルーレット 代表 馬渕治好氏>

「焦点は欧米の金融システム不安の動向だろう。市場では、金融不安が経済に悪影響を与える可能性や、さらには企業収益全般に波及するのではないかという懸念が出ている。金融不安に関連するニュースが出るたびに一喜一憂する地合いはしばらくは続くのではないか。こうした環境下でも、インバウンド(訪日客)関連やディフェンシブ銘柄などには買いも入るとみられ、日本株の支えとなりそうだ。ただ、2万7500円を超えると、利食い売りも出るとみられ、戻っても2万7600円程度だろう」

<岩井コスモ証券 投資情報センター長 林卓郎氏>

「相場は徐々に安定を取り戻す局面に入るとは思うが、海外と同様にすっきりしない状況は続くとみられる。物色動向に目立った色合いは出ないとみられるが、軟調だった銀行などのバリュー株や高配当銘柄には見直し買いが入ってもおかしくない。最近の円高基調は重荷だが、米国の金利がもう一段低下する可能性は高くはないとみられ、円高進行にも歯止めがかるだろう。地合いは改善に向かっており、悲観的にはみていない」

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