[シドニー 24日 ロイター] - 南太平洋の島国トンガが、海底ケーブルが20日に破損したことによってインターネット接続に問題が生じ、他国とのやり取りが難しい状況が続いている。
ケーブル会社は、船のいかりによってケーブルが破損した可能性があるとみている。これにより、国際電話、送金、航空券の予約、大学の入学手続き、家族や友人とのフェイスブックでのやり取りなどに影響が出ている。
首都ヌクアロファでは21日に急きょ衛星アンテナが設置され、速度が遅く制限された通信が提供されている。シグナルが最も安定している当局のオフィスの前では、インターネット使用のため数百人が列を作った。
警察の報道官は電話で「インターネット初期の時代に逆戻りしたようだ。(市民らは)ネットに20分間アクセスするため、自分の順番が来るのを待っている」とコメント。「トンガは今暑く、待っている市民らのためにテントや椅子が設置された」と述べた。
ケーブル会社のディレクターはロイターに対し、トンガのケーブルが20日夜に2カ所で破損したと説明。ケーブルはフィジーの首都スバで太平洋横断のワイヤーとつながっているという。
ディレクターは「主にケーブルを通じて外部の世界とつながっていた」と語り、天候がよければ、ケーブル修復には1─2週間かかるとの見方を示した。
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