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トンガ、海底火山噴火で通信障害続く 津波被害まだ不明

[ウェリントン 16日 ロイター] - 南太平洋の島国トンガ沖で15日に海底火山が大規模噴火を起こし、津波が発生した影響で、同国では電話やインターネットがつながらない状況が続いている。死傷者などの被害状況はまだ明らかになっていない。

噴火したのは首都ヌクアロファの北約65キロにある海底火山「フンガトンガ・フンガハーパイ」。トンガ沿岸部や複数の南太平洋諸島で1.2メートルの津波警報や避難命令が出され、ソーシャルメディアには沿岸部の住宅に波が押し寄せる様子を映す動画が投稿された。

15日夕にはインターネットや電話がつながらなくなり、住民とほぼ連絡がつかない状況となっている。

トンガはニュージーランドの北東2383キロに位置する人口約10万5000人の島国。

ニュージーランドのアーダーン首相は16日の記者会見で、現時点でトンガから負傷者や死者の公式報告はないと述べた。ただ、通信は限定されており、ヌクアロファ以外の沿岸部や火山に近い地域などとはまだ連絡がついていないと指摘した。

「ヌクアロファは噴火に伴う粉じんに厚く覆われているが、落ち着いた状態」とした一方、「まだ連絡が取れず、状況が分からない地域がある」と述べた。

海底通信ケーブルが影響を受けているとし、停電が原因の可能性が高いと指摘。一部地域では電力が復旧し始めており、携帯電話が使えるようになりつつあるとも述べた。

スライドショー ( 2枚の画像 )

公式な被害状況の評価はまだないとした上で、現地のニュージーランド高等弁務官事務所からは、津波によってヌクアロファの北側沿岸部が大きな被害を受けたという報告を受けていると明らかにした。

オーストラリアは17日に観測機を派遣し、道路や港、電線など重要インフラへの被害状況を調べると発表した。

ブリンケン米国務長官は支援を提供する用意があると表明した。

*動画を更新しました。

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