[アトランタ 27日 ロイター] 米航空機大手ボーイングBA.Nは27日、新中型旅客機「787」(通称ドリームライナー)の初の試験飛行を年末までに実施、納入時期は2010年第4・四半期になるとの見通しを示した。
ボーイングは、試験用3機に関連する費用は研究開発費として計上し直すとした。これにより、第3・四半期に25億ドル(1株当たり2.21ドル)の費用(税引き前)が計上される見通し。
「787」型機の開発は当初予定から約2年遅れている。試験飛行は今年第2・四半期に予定されていたが、構造上の問題を理由に延期された。
「787」型機55機を発注済みの全日本空輸9202.Tは、技術の粋を集めて最善かつ最も安全な航空機を製造する必要があることを理解しており、計画を推進するために技術的な問題による遅延を解消する必要があることを認識している、との旨を表明。
一方、「787」型機のローンチカスタマー、および将来の運航会社として、今回の遅延期間の幅の大きさは、フラストレーションとは言わないまでも遺憾だ、とした。