[ロンドン 14日 ロイター] 英BBCワールドサービスが世界20カ国で実施し14日に発表した調査で、過半数の国民が経済危機への対応を目的とした政府支出の大幅拡大を支持していることが明らかになった。
世界20カ国で22万人強を対象に実施した調査では、「景気刺激のために政府支出を大幅に拡大する」ことを支持した回答が平均で60%となった。
ロシア(81%)などで支持が高かった一方、フランス(39%)やドイツ(42%)は大幅に低い水準となった。英国は60%。米国民は支持48%、不支持48%と、意見が分かれた。
支出拡大の内容では、再生可能エネルギーや環境関連技術への投資(72%)や、苦境に陥っている産業や企業への支援(62%)などに高い支持が見られた。一方、経営難の金融機関への支援を支持した回答は51%にとどまり、米国では63%が反対した。
政府による規制・監督強化への支持は3分の2にのぼった。
自国政府の景気対策に満足しているとした回答は平均で44%。オーストラリア(68%)やブラジル(59%)で高くなった一方、フランスは27%、日本は18%にとどまった。