[ワシントン 15日 ロイター] 米商務省が発表した8月の小売売上高は前月比2.7%増と2006年1月以来の大幅な伸びとなった。エコノミスト予想は2.0%増だった。
前月は0.1%減から0.2%減に下方修正された。
8月は政府による自動車買い替え支援策のほか、ガソリン価格高も全体を押し上げた。
三菱東京UFJ銀行(ニューヨーク)のシニア・フィナンシャルエコノミスト、クリス・ラプキー氏は「消費が大幅に戻ってきた。これはV字型回復に必要とされていたカンフル注射だ」と述べた。
自動車・部品の売り上げは10.6%増と、01年10月以来の大幅な伸びを記録した。自動車買い替え支援策は8月で終了している。
ガソリンは5.1%増。前月は1.5%減だった。
家具や建設資材の項目を除き、ほぼすべてのセクターで力強さを示す兆候が見られた。家計支出が改善していることを示している。
自動車を除いた売上高は1.1%増。前月は0.5%減少していた。アナリスト予想の0.4%増を上回った。