[北京 30日 ロイター] 世界最大規模の兵力を有する中国人民解放軍は、軍の近代化の一環として、2─3年で陸軍兵力の70万人削減、海軍および空軍の兵力増強を計画している。
人民解放軍に近い複数の筋が匿名を条件に明らかにした。
兵力の削減と増強の結果、人民解放軍の兵力は現在の230万人から縮小するとみられるが、最終的な数字は不明。
人民解放軍にかつて所属し、現在は政府が支援する中国軍控与裁軍協会(CACDA)に所属するXu Guangyu氏は、70万人の削減計画については聞いたことがないとしつつも、兵力削減が行われることは間違いないと述べた。
同氏はロイターに対し「数年後には、兵器の向上と軍隊の一流化を継続できるように一段の兵力削減が必要になるだろう。陸軍は依然として人民解放軍の大部分を占めるとみられるが、海軍と空軍の割合は増えるだろう」と述べた。
中国はここ数年、訓練内容などの向上や高性能兵器の購入にあてる財源を捻出するため、兵力を削減してきた。
ただ、どの関係筋も、削減計画が発表される時期について不明だとしている。計画は、胡錦濤・国家首席が主席を務める中国共産党中央軍事委員会で承認される必要がある。
中国はあす1日、建国60周年を祝う大規模な軍事パレードを予定している。