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ロイターサミット:SBI、アジアでビジネス拡大へ=北尾CEO

 [東京 6日 ロイター] SBIホールディングス8473.Tの北尾吉孝・代表取締役執行役員CEOは6日、グループで展開するネットとリアルを融合させた金融ビジネスをアジアで拡大する意向をあらためて示し、インドでオンライン証券立ち上げや、シャリア(イスラム法)に則った100億円規模のファンドの立ち上げの方針などを明らかにした。

 10月6日、SBIホールディングスの北尾CEOはグループで展開するネットとリアルを融合させた金融ビジネスをアジアで拡大する意向を示した(2009年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

 金融サービス業に成長余地の大きいアジアで「(SBIの)生態系ごと海外に輸出していく」との方針だ。ロイターサミットで述べた。一方、日本の銀行は数が多すぎるうえ収益力が低いと指摘。再編による淘汰や収益力の向上が課題だと警鐘を鳴らした。

 SBIはアジア進出を加速させており、カンボジアでは昨年9月にプノンペン商業銀行を開業したほか、ベトナムではティエン・ホン銀行に20%出資したばかり。インドではオンライン証券会社を自前で立ち上げることを検討していると述べた。

 北尾氏はインドで「(オンライン証券を)ゼロから作ろうかと考えている」とコメント。インドにおけるパートナーの、ステート・バンク・オブ・インディアともオンライン証券を作る話があるというが、同時に、インドでは「既存のオンライン証券に出資すると高くつくし、規模はしれているので、後からでも十分追いつく」と語り、自前での設立に意欲を示した。

 オンライン証券最大手のSBI証券をグループ内に持つこともあり、そこで培ったノウハウやシステムを活用すれば、自前でゼロからスタートしても「十分に勝算はある」と語った。

 このほか北尾氏は、シャリアに則った投資を行うファンドの立ち上げ準備を進めており、2010年1月にも内容を公表する方針を示した。ファンド規模は100億円程度となる見込みで、SBIはその半分を出資する予定。

 シャリアに沿って、コンプライアンス上問題のない投資を行うファンドは日本には無く、北尾氏は「世界的に認知されたシャリアの専門家がオーソライズする銘柄だけに投資するファンドは、敬けんなイスラミックにはウエルカムだ。そのようなファンドを作ることで中東を中心とする資金を集めてくることも考えている」と話した。

 イスラム金融の世界は「今後相当大きな世界になる。何らかの形で入っていきたいと思っている」と、イスラム金融関連のビジネスチャンスを今後もさらに捉える考えを示した。

 <銀行、再編淘汰せざるを得ない>

 世界的に金融機関の自己資本の質と量を高める方向で規制が強化される流れにあるが、これについて北尾氏は、一番大きな影響を受けるのは銀行だと指摘。メガバンクを含め、銀行がエクイティ・ファイナンス(新株発行を伴う資本調達)をせざるを得ないとの見解を示した。

 邦銀の問題は、資本の質にとどまらず収益力が低い点にもあり、「欧米の金融機関に比べて収益力が極めて低く、言ってみれば一世代遅れた銀行といわざるを得ない」とコメント。長年にわたる株式の持合いから、株価が低迷すると資本を毀(き)損し、貸しはがしなどの問題がでてくるうえ、国際会計基準の導入問題も相まって「だいぶ整理されざるを得ないだろう」とみている。

 北尾氏は、日本の金融機関で過去に繰り返された再編では、規模が拡大しただけで「収益力の面で改善しているかといえば全部だめ。収益力の改善が一番の課題だと思う」と語った。

(ロイターニュース 江本 恵美)

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