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ファーストリテは2期連続の営業最高益見込む、大型店加速

 [東京 8日 ロイター] ファーストリテイリング9983.Tは8日、2010年8月期の連結営業利益が前年比10.5%増の1200億円になるとの見通しを発表した。2期連続で過去最高益の更新を見込む。小売各社が衣料品の販売不振で苦しむ中、国内外でユニクロの大型店舗の出店を加速させ、増収増益を図る方針だ。

 10月8日、ファーストリテイリング、2010年8月期の連結営業利益が前年比10.5%増の1200億円になるとの見通しを発表。写真は都内のユニクロの店舗。7月撮影(2009年 ロイター/Issei Kato)

 営業利益予想はトムソン・ロイター・エスティメーツによる主要アナリスト18人の予測平均値1193億円とほぼ同水準となっている。

 10年8月期の連結売上高は前期比16.5%増の7980億円、経常利益は同13.5%増の1150億円、当期利益は同24.5%増の620億円を見込む。年間配当は40円増配し、200円を計画している。

 <海外ユニクロも収益貢献が本格化、アジアが成長エンジン>

 国内ユニクロ事業は、引き続き収益をけん引する。売上高は前年比10.6%増の5950億円、営業利益は同8.3%増の1200億円を見込んでいる。既存店売上高は上期が5.4%増、下期がゼロ、通期で3.0%増。すでに発表されている9月は31.6%と大幅な伸びとなっており、堅めの予想と言えそうだ。

 また、百貨店内や都心で大型店を25店舗出店することで、利益率の向上も見込んでいる。

 一方、海外ユニクロ事業は、中国や韓国を中心にしたアジアを最大の成長機会と位置づけた。柳井正会長兼社長は「本格的な利益貢献が始まる」と指摘、成長のエンジンになるとした。

 10年春には中国・上海に世界最大規模のグローバル旗艦店を開く。新たなマーケットとしてロシアに進出し、モスクワに1号店を設ける。アジアでのユニクロは、09年8月末比56店舗増の132店舗を計画している。

 好調な「ジーユー」に加え、「キャビン」の営業黒字化を図ることで、国内関連事業も営業黒字化を見込でいる。

 <09年8月期、ジーユー寄与でGOVリテイリングが黒字化>

 09年8月期の営業利益は前年比24.2%増の1086億円になり、トムソン・ロイター・エスティメーツによる主要アナリスト18人の予測平均値1087億円と同水準となった。同社は、期初予想から3回の上方修正を行い、直近の予想は7月9日に公表した数値。

 国内ユニクロ事業は、16%増収、28%営業増益と大幅に伸長した。既存店の客単価は1.6%増にとどまったが、客数が9.6%と大きく伸び、既存店売上高は11.3%増と2ケタ増を達成した。保温性肌着「ヒートテック」や「ブラトップ」といったヒット商品が好調だったほか、女性物の強化も進んでいる。

 また、990円ジーンズの発売で話題となった「ジーユー」は、売上も好調に推移。ジーユーを含む「GOVリテイリング」は、営業黒字化を達成した。

 <欧米での成長にM&Aは不可欠、引き続き検討>

 同社は、2010年8月期に売上高1兆円という目標を掲げていたが、今回の決算発表で公表された売上高は7980億円にとどまった。柳井社長は「3000億円程度の規模の買収を行い、1兆円と考えていた。ただ、M&Aは良い案件がないとできない。M&Aをするのは簡単だが、その後の統合について、今勉強中」とした。ただ、同時に「欧米ではM&Aをしないと、大きな成長はできない。引き続き、M&Aの交渉はしていきたい」と、意欲をみせた。

 M&Aの対象としては、1)欧米でユニクロのプラットフォームとなる企業、2)グローバルに展開できる可能性のあるブランド――を挙げた。

 また、今後の出店余地については「(出店の)頭打ちはないと思う。世界は広い。今でも日本の20倍出店できる。しかも、人口の多い国がどんどん成長しており、年間何百店舗の出店を何十年続けても、先は見えない」と語った。

 (ロイター日本語ニュース 清水 律子記者)

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