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中国第3四半期GDP伸び率:識者はこうみる

 [北京 22日 ロイター] 中国国家統計局が22日発表した第3・四半期の国内総生産(GDP)伸び率は前年同期比8.9%となり、第2・四半期の同7.9%から加速した。市場関係者のコメントは以下の通り。

 10月22日、中国の第3四半期GDP伸び率は前年同期比8.9%に加速。写真は安徽省合肥の自動車工場。7月撮影(2009年 ロイター/Jianan Yu)

●予想通り良好、融資抑制の可能性も

 <招商証券のアナリスト、XUE HUA氏>

 予想通り、良好な内容だった。

 消費者物価指数(CPI)上昇率はまだマイナスなので、直ちに政策が変更されることはないだろう。

 ただ融資の抑制といった一部の変更はあり得る。人民元高が急速に進むことはないだろう。

●向こう数カ月に何らかの政策転換が引き起こされる可能性

 <エッセンス証券(北京)のチーフエコノミスト、ガオ・シャンウェン氏>   

 GDP成長率はわれわれの予測の最下限だったが、市場予測とは大方一致した。これは回復が堅固であるとのより明確なシグナルを発している。

 今回の統計で、向こう数カ月に何らかの政策転換が引き起こされる可能性がある。ただ個人的には、政府は年内の利上げ実施や預金準備率の引き上げなどの積極的な行動は起こさず、むしろ主にマクロ政策の微調整などに集中するとみている。

●良好、通年のGDP伸び率は8%に達する見通し

 <国泰君安証券(上海)のアナリスト、WANG HU氏>

 良好な数字だ。経済成長率は非常に急速に回復している。通年では間違いなく8%に達するだろう。2009年通年の国内総生産(GDP)伸び率は8.5%、第4・四半期は10.5%超と予想する。

 人民元は来年、一段の上昇圧力に直面し、対ドルの上昇ペースは加速する見通しだ。われわれは人民元が2010年末までに1ドル=6.7元をつけるとみている。

 政策金利は第4・四半期を通じて据え置かれる見込み。2010年に関しては、米金利の動向が大きく影響するだろう。

●2010年初めに引き締め開始の余地

 <ロイヤル・バンク・オブ・カナダ(香港)のストラテジスト、ブライアン・ジャクソン氏>

 中国経済は飛び立ったが、エンジン1つで飛んでいる状態だ。中国の回復は目覚しいが、同国は積極的な銀行融資により賄われた政府主導の投資に大きく依存している。

 速いペースの経済成長を維持するためには、より広範にわたる回復が必要だ。前週発表された貿易統計が輸出の見通し改善を示す内容となったことを踏まえると、外需の伸びが追加支援の源となる可能性が高い。これにより、中国は成長ペースを比較的高水準に維持しながら、2010年初めから徐々に引き締め政策を開始する余地が与えられる見通しだ。

●金融政策バイアスを中立的に変更する時期

 <カリヨン(香港)の上級エコノミスト、セバスチャン・バーブ氏>

 投資と鉱工業生産が上振れした以外、統計にサプライズはなく、中国のブームが景気対策によるものだということを示している。

 金融政策を一段と中立的なバイアスに移行する時期だと思う。4つの措置の実施が考えられる。

 1)与信の伸びの抑制。従って、今後数カ月、銀行の融資は鈍化する。

 2)来年初めからの預金準備率の引き上げ。

 3)政策金利の引き上げ。しかしこれは象徴的な意味合いが強く、慌ててやることではない。

 4)為替相場の上昇再開。与信の伸びの抑制後、来年初めに2番目の策としてやることになるだろうが、大々的には行われない。金融危機発生以前の年約6%の上昇に戻るだろう。従って、来年末の人民元は対ドルで6.50元になると予想している。

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