[ヘルシンキ 22日 ロイター] 世界最大手の携帯電話機メーカー、フィンランドのノキアNOK1V.HEは22日、アップルAAPL.Oの携帯電話端末「iPhone(アイフォーン)」がノキアの特許を侵害しているとして、アップル(訂正)を米デラウェア州の裁判所に提訴した。
ノキアは携帯電話機ではトップメーカーではあるが、アップルが2007年半ばに投入したアイフォーンなど多機能携帯電話(スマートフォン)に押されていた。
訴状によると、ノキアは携帯電話や無線LANなどに関する基幹技術に関連し、自社の10の特許が侵害されているとしている。
特許は無線データ、音声符号化、セキュリティ、暗号化などに関するもので、ノキアは、アップルがアイフォーンを投入した2007年からこれらの特許を侵害していると主張している。
CCSインサイトのアナリストは「ノキアは膨大なパテントポートフォリオを保有しているため、今回の提訴は予想外ではない。しかし、アップルとその部品サプライヤーにとっては深刻な影響が出る可能性がある」と指摘。「競争が激しい携帯電話市場で、知的所有権が再び第二の戦場となっている」と述べた。
*本文1段落目の「ノキア」を「アップル」に訂正します。