[ロンドン 28日 ロイター] 英製薬大手グラクソ・スミスクラインGSK.Lの第3・四半期決算は、抗ウイルス薬「リレンザ」の売り上げ急増が寄与し、増益となった。
税引き前損益は20億7000万ポンドの黒字。1株当たり利益は28.5ポンドで、13%の増益となった。ただ、ポンド安などが影響し、トムソン・ロイター・エスティメーツがまとめた予想中央値の1株利益28.7ポンドは若干下回った。
売上高は15%増の67億6000万ポンド。市場予想中央値は68億1000万ポンドだった。
2009年に入ってから後発医薬品(ジェネリック薬)との競争に圧迫されているものの、新型インフルエンザ(H1N1型)に関連した抗ウイルス薬やワクチンの売り上げがその影響を和らげている。
アンドリュー・ウィッティ最高経営責任者(CEO)は、09年は当初予想を上回りつつあるとし、第4・四半期には「インフルエンザ関連商品の売り上げをはじめ」一段の伸びが見込まれると述べた。