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9月鉱工業生産速報は前月比+1.4%、10・11月も上昇維持

 [東京 29日 ロイター] 経済産業省が29日発表した9月鉱工業生産指数速報(2005年=100、季節調整済み)は前月比1.4%上昇の85.1となり、7カ月連続の上昇となった。指数水準は昨年12月(85.3)以来の高さ。国内外向けの自動車や電子部品などの生産増が寄与した。ロイターの事前予測調査では前月比1.0%の上昇と予想されていたが、発表数値は予想を上回った。

 業種別にみると、輸送機械工業、電子部品・デバイス工業、電気機械工業などが上昇に寄与した。ただ、生産の水準としては引き続き低水準にとどまっているため、経済産業省は生産の基調判断を「持ち直しの動きで推移している」で据え置いた。

 鉱工業出荷指数は前月比3.4%上昇、在庫指数は同0.5%低下だった。

 9月に生産が上昇した業種は16業種中12業種となり、幅広い分野で上昇した。寄与度が高い輸送機械工業では、普通自動車が国内外向けで好調で、海外では中近東や北米、アジア向けが増加した。電子部品・デバイス工業は、液晶テレビ向けの液晶素子、携帯電話やゲーム機向けの半導体集積回路がけん引したという。

 先行きをみると、10月の生産予測は前月比3.1%の上昇となり、伸び率が加速する見通し。

 一般機械や電子部品・デバイス、情報通信機械などがけん引すると見込まれている。11月の予測指数は前月比1.9%の上昇。輸送機械や電子部品・デバイスなどが上昇に寄与する見通し。経産省によると、12月の伸び率が仮に0.0%だった場合、10─12月期は前期比5.8%の上昇となり、3四半期連続の上昇が見込まれるが、2けた減から急回復した4─6月期(同8.3%上昇)から、7─9月期(前期比7.2%上昇)に続いて減速する見通し。

 マネックス証券・チーフエコノミストの村上尚己氏は「事前予想を上回る伸びとなり、一部で生産活動が減速するとの懸念が強かったが、それを覆す結果だった。10、11月の生産計画は高い伸びを維持しており、2009年末まで堅調な生産の回復は続く可能性が高い」と分析している。中国を中心とした新興国需要の強さが、企業の生産計画の上振れにつながっているという。

農林中金総合研究所・主任研究員の南武志氏は「堅調な新興国向けの輸出や耐久消費財に対する需要喚起策でけん引されている面は否定できないが、設備投資関連の底入れを予感させるような内容でもあった」としながら「自動車増産の波及効果も一巡しつつあり、しかも曲がりなりにも景気を下支えしてきた公共事業の執行停止の影響も今後出てくる可能性が高く、先行きの不透明感は強い」と指摘。年度下期にかけては一時的に生産が鈍化・足踏みする場面もありうるとの見方を示している。

  (ロイター日本語ニュース 武田晃子)

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