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ドル90.23円まで下落、1週間ぶり安値=東京市場

 [東京 29日 ロイター] 正午のドル/円は、ニューヨーク市場の午後5時時点から下落し90円前半。正午過ぎの取引で一時90.23円と、今月20日以来1週間ぶりの安値をつけた。

 10月29日、東京市場でドル90.23円まで下落し、1週間ぶりの安値に。写真は都内の両替所。2007年7月撮影(2009年 ロイター/Yuriko Nakao)

 10月初旬から売り込まれた円が、調整的に買い戻された海外市場の流れが続いた。円はユーロに対しても2週間ぶり高値をつけるなど軒並み高となった。

 ドルは朝方の90円後半からじりじりと下落。海外市場の流れを引き継ぎ、円には上昇圧力がかかった。朝方から、短期筋が下値に控える一段の円買いを誘発するストップロスを狙ったドル売りを活発化させたという。

 ユーロ/円などのクロス円では、テクニカル的な下抜けが目立ってきたことを手掛かりに、一段の値動きを狙ったファンド勢の売りも出た。ユーロは一時132.81円まで下落して2週間ぶり安値を更新。クロス円での円買いが対ドルに波及したことも、ドル/円を押し下げる一因となった。

 市場では「日本の財政悪化などといって(短期筋が円を)売り仕掛けた分の反動が出ている」(都銀)との声が上がっている。

 <NZ中銀声明、金利見通しから現行水準「以下」を削除 >

 アジア市場の取引では、NZドル/米ドルが一時0.7163ドルまで下落(ロイターデータ)。今月5日以来3週間半ぶりのNZドル安水準をつけた。ニュージーランド準備銀行(中央銀行)はきょう早朝、市場予想通り政策金利を過去最低の2.5%に据え置くと発表したが、同時に発表された声明が事前予想ほど「タカ派の表現とならなかった」(外銀)ためだという。

 NZ中銀のボラード総裁は声明で「2010年下期まで(政策金利の)オフィシャル・キャッシュレートを現行水準にとどめると予想している」と表明。前回9月の「2010年後半までオフィシャル・キャッシュレートを現行水準、もしくはそれ以下(or below)にとどめると引き続き予想している」から文言を変更した。関係者の間では「次の一手は利上げ。残る問題は時期だけ」(外銀)との声が上がったが、市場では10年上半期中の早期利上げ観測も浮上していたため、声明内容はハト派との見方に傾いたという。

 また、声明でボラード総裁は「多くの国では依然として対処すべき脆弱性と大きな課題が残っている。この過程は今後、世界の経済成長を圧迫する可能性がある」とも指摘している。

 <ノルウェー中銀が金利見通し上方修正、追加利上げ期待くすぶるが通貨高懸念も>

 前日に欧州の中央銀行で初めて、市場予想通り政策金利を0.25%引き上げたノルウェー中央銀行は、金利発表と同時に公表した金融政策リポートで、2010年の国内総生産(GDP)見通しを上方修正する一方で消費者物価(CPI)見通しを据え置き、政策金利見通しを2010年12月に2.59%、11年6月末で3.29%、11年末時点で3.83%と、前回リポートの1.99%、2.73%、3.28%から上方修正した。

 今回の利上げが「一部で0.5%の引き上げを予想する向きもあった」(外銀)ことから、発表直後の取引でノルウェークローネは対ユーロで小幅下落したものの、市場ではノルウェー中銀は追加利上げの可能性を示唆したとする声が出ている。ただ、中銀は同時に「クローネが予想を大きく上回って上昇すれば、政策金利の引き上げは現在の予想よりも小幅となるか、時期が後ずれする可能性がある」と一段の通貨高に懸念を示している。

 (ロイター日本語ニュース 基太村真司記者)

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