[ワシントン 10日 ロイター] 米ブルーチップ・エコノミック・インディケーターズは10日、米経済の持続可能な回復への自信が強まっているとのエコノミスト調査結果を発表した。
11月のニュースレターによると、2010年の国内総生産(GDP)伸び率予想は4カ月連続で上方修正された。ただ、依然として成長ペースは通常のリセッション後の反発を下回るとしている。
エコノミスト調査によると、来年の米GDP伸び率予想は2.7%。前月の2.5%から引き上げられた。
2009年については、エコノミスト52人のコンセンサスは2.4%のマイナス成長。前回予想からは0.1%ポイント改善した。
来年の成長見通しについては、民間需要がどの程度GDPに寄与するかが主な不透明要因と指摘された。
先月発表された第3・四半期の米GDPは前期比年率3.5%増で、5四半期ぶりのプラス成長となった。
一方、6日発表された10月の失業率は10.2%と26年半ぶりに2ケタ台に突入した。
労働市場の改善はゆっくりと進むとみられており、調査対象のエコノミストの52%は失業率が持続可能なペースで7%を下回るのは2013年前半あるいはそれ以降と回答した。
また、75%が第3・四半期の成長率速報値は下方修正されるとの見方を示した。
第4・四半期の成長見通しは2.8%で、2.4%から上方修正された。
調査は6日の雇用統計発表前に実施された。