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三菱UFJ、1兆円規模の公募増資を年内に実施へ

 11月14日、三菱UFJフィナンシャル・グループが1兆円規模の公募増資を実施する方針であることが明らかに。昨年1月撮影(2009年 ロイター/Kiyoshi Ota)

 [東京 14日 ロイター] 三菱UFJフィナンシャル・グループ8306.Tが、1兆円規模の公募増資を実施する方針であることが14日、明らかになった。

 年内にも資本調達する方向で調整している。複数の関係筋が明らかにした。国際的な自己資本規制強化の動きに先手を打って対応し、世界の大手金融機関との競争に勝ち抜く資本基盤を整える。

 2009年4―9月期決算を発表する18日にも発行登録し、11月中に発行決議する方向で準備を進めている。同社の時価総額は13日終値ベースで5兆9173億円で、発行株式数は約17%弱増えることになる。同社は昨年12月に普通株と優先株で約8000億円の増資を実施したばかり。今回、1兆円規模の巨額増資に踏み切ることで来年以降の増資懸念を払しょくさせ、株価上昇に結び付けたい考えだ。

 昨年のリーマン・ショックを契機にした金融危機を受け、9月の20カ国・地域(G20)首脳会議(金融サミット)で各国は金融機関の健全性を高めるための自己資本規制強化の方向で合意。規制の枠組みを決めるバーゼル銀行監督委員会が年内にもまとめる自己資本の新たな定義や規制の細目を見越して、すでに欧米の大手金融機関も相次いで増資に踏み切っている。三菱UFJも国際競争力を高めるためにはさらなる自己資本強化が必要と判断した。成長余力のあるアジアでの資金需要に応える資本基盤を整える。

 自己資本のうち、利益剰余金と普通株で構成されるコアTier1(中核的自己資本)がぜい弱だとされる邦銀勢は、6月に三井住友フィナンシャルグループ8316.Tが約9000億円、7月にみずほフィナンシャルグループ8411.Tが約5500億円の公募増資を実施。野村ホールディングス8604.Tは3月に2900億円、10月にも4200億円を公募増資した。今後の焦点は、三井住友とみずほのロックアップが解除された後、どのタイミングで、どの程度の規模の資本調達に乗り出すのかに移る。

 (ロイター日本語ニュース 布施太郎、江本恵美)

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