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米FRB議長講演:識者はこうみる

 [ニューヨーク 16日 ロイター] 米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長は16日の講演で、FRBがドルの価値低下を緊密に監視していると発言。また、政策金利を異例に低い水準に長期間据え置く公算が大きいと繰り返し述べた。市場関係者のコメントは以下の通り。

 11月16日、バーナンキFRB議長がドルの価値低下を緊密に監視していると発言。写真はニューヨークで講演するバーナンキ議長(2009年 ロイター/Shannon Stapleton)

●準備通貨が弱いのは問題と認識

 <ミラー・タバクの株式ストラテジスト、ピーター・ ブックバール氏>

 バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長がこうした形でドルに言及するのを聞いたのは初めてだ。誇りある中銀当局者がすること、つまり、世界の準備通貨が弱いのは問題だと認めることを、ついにバーナンキ議長が行った。

 当局者の発言は1つだが、実際の行動を世界が見届けるまでドルは引き続き長期的な下落傾向にとどまるだろう。ただ、きょうの(議長)発言で足元の下落に歯止めがかかる可能性がある。マネーは最も扱いの良いところに流れていくもので、米国の金融・財政政策は現在、他国と比較してドルを優遇していない。

●金利が低水準にとどまることを示唆

 <カボット・マネー・マネジメントのポートフォリオマネジャー、ウィリアム・ラーキン氏>

 バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長は、来年にかけての緩やかな回復と弱い雇用の伸びについて話した。これはインフレが問題にならず、完全雇用に焦点が当てられることを示唆しており、ひいては金利が低水準にとどまることを示唆していると考える。

●金融政策見通しに変更はない

 <スコシア・キャピタル(トロント)のシニア通貨ストラテジスト、カミラ・サットン氏>

 議長はスピーチの1段落すべてを為替に使った。これはまれなことで、大きな圧力があるに違いないことを裏付けた。ドルに関してはFRBの任務の一部ではないものの、明らかに考慮に入れており、市場はこれを背景にドルを買っている。ただ、これにより金融政策の見通しが変わるとは思わない。われわれは依然として、2010年第3・四半期まで利上げが行われないという見方を維持している。

●短期的に市場に十分な影響

 <ウェルズ・ファーゴ(ニューヨーク)の通貨ストラテジスト、VASSILI SEREBRIAKOV氏>

 米連邦準備理事会(FRB)議長の発言としては、明らかに通常よりも人目を引くもので、一部から注目されている。米国では通常、通貨政策は財務省の領域だ。ただ、バーナンキFRB議長は過去にも、特にドルについて言及している。

 (今回の発言が)必ずしも政策的な含みを持つとは限らないが、少なくともFRBがドルの最近の動きに言及したことは明らかで、短期的にはそのこと自体が市場にとって恐らく十分に重要なことだろう。

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