[マナマ 26日 ロイター] 米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は26日、ドバイを拠点とする銀行4行の信用格付けを格下げ方向でクレジットウォッチに指定したと発表した。
ドバイ政府系持ち株会社ドバイ・ワールド[DBWLD.UL]へのエクスポージャーを理由に挙げた。
4行は、エミレーツ・バンク・インターナショナル(EBI)とナショナル・バンク・オブ・ドバイ(NBD)、マシュレクバンクMASB.DU、ドバイ・イスラミック・バンクDISB.DU。
ドバイ政府は25日、ドバイ・ワールドと系列の不動産開発会社ナヒール[NAKHD.UL]が、ドバイ・ワールドのリストラクチャリング(事業再構築)に向けた最初の措置として、数百億ドルの債務について返済延期を債権者に要請することを計画していると発表した。
S&Pのクレジットアナリスト、モハメド・ダマク氏は声明で「今回の措置はドバイ・ワールドとナヒール、さらに全般的にはドバイを拠点とする政府関連機関に対してこれらの銀行が持つ大規模なエクスポージャー、ならびに債務返済猶予となった場合のリスクを反映している」と述べた。
S&PはEBI、NBD、マシュレクバンクのカウンターパーティー格付けを「Aマイナス」、ドバイ・イスラミック・バンクを「BBBプラス」としている。