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アジアの銀行・建設株が下落、ドバイ債務問題の懸念で

 [東京/香港 27日 ロイター] ドバイの債務問題を受け、27日のアジアの株式市場でHSBCホールディングス0005.HKやスタンダード・チャータード(スタンチャート)2888.HKなど大手銀行株が売られている。

 11月27日、ドバイの債務問題を受け、アジアの株式市場で銀行株や建設株が下落。写真はドバイの建設現場。3月撮影(2009年 ロイター/Steve Crisp)

 ドバイでの大規模な建設プロジェクト関連の損失への懸念から、豪建設大手レイトン・ホールディングスLEI.AXなど不動産開発銘柄も売られている。

 ドバイ政府は25日、政府系持ち株会社ドバイ・ワールド[DBWLD.UL]と系列の不動産開発会社ナヒール[NAKHD.UL]の2社の債権者に対し、ドバイ・ワールドのリストラ(事業再編)に向けた最初の措置として、数百億ドルの債務返済延期に同意するよう求める意向を表明した。ドバイ・ワールドの債務は590億ドルと、ドバイ全体の債務800億ドルの大半を占める。

 この発表を受けて、格付け会社のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)とムーディーズ・インベスターズ・サービスはドバイの政府関連企業数社の格付けを引き下げた。

 CLSAバンコクのアナリストは、ドバイに対するエクスポージャーはアジアの銀行に重大なインパクトを与える可能性があると指摘。「銀行業界では、最大のエクスポージャーがあるのはスタンチャート、HSBCとDBSがこれに次ぐエクスポージャーを持っている」と述べた。

 香港市場でスタンチャートは5%近く、HSBCも5.4%下落した。

 シンガポール市場に上場するDBS株はきょうは同市場が休場のため取引されていない。

 スタンチャートSTAN.Lは声明で、特定の顧客についてコメントしないとし、開示すべき情報があれば発表する、と述べた。

 トムソン・ロイターのデータによると、HSBCHSBA.Lは2008年6月のドバイ・ワールドへの55億ドルのシンジケートローンでブックランナーを務めた銀行のひとつ。

 台湾の兆豊金融2886.TWはドバイ・ワールドへのエクスポージャーがあると発表し、約4.5%安。 韓国の金融監督院は26日付の声明で、国内金融機関のドバイへのエクスポージャーは8800万ドルにすぎず、ドバイ・ワールドへのエクスポージャーは約3200万ドルだと公表。

 ただ、銀行株は依然下げ止らず、KBフィナンシャル・グループ105560.KS、新韓フィナンシャル・グループ055550.KS、ウリィ・ファイナンス・ホールディングス053000.KSはそれぞれ約4%下げている。

 オーストラリアのレイトンは3.6%安。同社スポークスマンはドバイの複数の建設プロジェクトで債権を保有していることを明らかにした。債権回収の方針を示したが、その時期は不明だとし、金額は明らかにしなかった。

 インドでは、上場不動産会社で国内最大のDLFDLF.BOが序盤に一時8%下げた。

 モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル(MSCI)のアジア太平洋株指数(日本を除く)は2.5%安、トムソン・ロイターのアジア株指数はいずれも0.63%安となった。

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