[ニューヨーク 27日 ロイター] 米国ではホリデー商戦の皮切りとなる感謝祭翌日の「ブラック・フライデー」(黒字の金曜日)を迎え、真夜中から買い物に繰り出す人々の姿がみられた。
今年のブラック・フライデーの週末の客足は前年よりも増える見通しだが、買い物客の選別の目は一層厳しく、買い物の予算を減らすとの声もあり、ホリデー商戦全体を通じて消費者の財布のヒモは引き続き固いとみられている。
メーシーズM.Nのテリー・ランドグレン最高経営責任者(CEO)は、CNBCテレビとのインタビューで、前年が散々な状況だったことを思えば、比較可能な数字に基づき、控えめにみても2009年のホリデー商戦はまずまずの結果になると予想。「(今年は)昨年とは非常に異なっている。昨年は崖から転落して、木の枝につかまっているような状況だった」と話した。
スーパーマーケットでレジ係を務めるDebra Diriwachterさんは、ニューヨークのクイーンズ・センター・モールで前日夜11時の開店数時間前から並んで待ち続けた。今年は買い物の予算を減らし、すべて現金だけで買い物するつもりと語った。「借金はしたくしないし、自分がどれだけ使ったか分かったほうがよいから」という。
全米小売連盟のまとめによると、27─29日の週末に買い物をするかもしれないと答えた人は最大1億3400万人で前年から増加。ただ2007年の水準には至っていないという。
業界専門家からは、ブラック・フライデーの週末は好調が見込まれるものの、クリスマス前に消費者の購入が息切れする可能性もあり、ホリデー商戦全体が好調に終わるかは不透明、との声が聞かれた。
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