[コペンハーゲン 11日 ロイター] 国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)は11日、マイケル・ザミット・クタヤール特別作業部会議長が議長案を提示した。
2050年までに世界の温暖化ガス排出を1990年比で少なくとも半減させることが柱。世界の温暖化ガス排出を90年比で2050年までに50%、85%、95%削減する案を提示した。
ただ、議長案に盛り込まれた数値目標は括弧内に記載されており、参加国の間で合意が成立していないことが浮き彫りとなった。
議長案によると、先進国は温暖化ガス排出を2050年までに90年比で75─95%超削減。2020年までに90年比で少なくとも平均25%─40%、最大約45%削減する。
中国やインドなどの途上国は、先進国が温暖化ガス対策を一段と強化しなければ、2050年までの半減目標は受け入れられないと主張していた。
議長案は、途上国に対し、2020年までに温暖化ガス排出の伸びを15─30%削減することを求めている。