for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up

世界の外準に占める円の比率が1年ぶり高水準に

 1月4日、IMFによると、世界の外貨準備に占める円の比率が2009年第3・四半期に3.23%へ上昇し、1年ぶりの高水準を記録。写真は昨年11月に都内の銀行で撮影した1万円札と米ドル紙幣(2010年 ロイター/Yuriko Nakao)

 基太村 真司記者 

 [東京 4日 ロイター] 国際通貨基金(IMF)によると、世界の外貨準備に占める円の比率が2009年第3・四半期に3.23%へ上昇し、1年ぶりの高水準を記録した。円高の進行で評価額が押し上げられた側面もあるが、同時に米ドルの比率はユーロ導入来の最低を更新。

 基軸通貨米ドルの存在が揺らいでいることもあらためて示した。 

 IMFのデータによると、世界の外貨準備で構成比の判明している4兆4348億ドルのうち円の構成比は3.23%と、08年第2・四半期に記録した3.29%以来、約1年ぶりの高水準となった。増加は前四半期の3.10%から2四半期連続。2四半期連続で増加するのは、07年第3・四半期から3四半期連続して増加して以来2年ぶり。 

 09年第3・四半期は特にロシアや中国などを含む新興国の需要が多かったもようで、先進国の外準に占める円の比率が4.41%と前四半期の4.44%からほぼ横ばいにとどまる一方、新興国の外準に占める比率が1.91%と前四半期の1.62%から上昇し、08年第3・四半期以来の高水準を記録。先進国の比率上昇が全体を押し上げた前四半期とは対照的な結果となった。 

 各国外貨準備の動向は、運用額の大きさや投機資金のような反対売買がない「買いきり」であることが多いため、為替市場の値動きに大きく影響を与える可能性があるとされる。円は現在対ドルで4カ月ぶりの安値圏へ下落しているものの、世界の債券市場に占める日本国債の発行残高から見ると、現在の円の保有比率は「相当なアンダーウエート。円相場と円金利が上昇し始めれば、各国中銀が円の保有比率を高めてくる可能性がある」(JPモルガン・チェース銀行の佐々木融チーフFXストラテジスト)という。今後の円高局面で円買いにつながる話題として、市場関係者の関心を集めそうだ。 

 一方、米ドルの比率は09年第3・四半期に61.6%と、ユーロが導入された99年以来の最低を記録した前四半期の62.8%からさらに低下。ユーロは27.7%と前四半期の27.4%を上回って連続して過去最高を更新した。外貨準備比率で第3位の英ポンドも4.33%と前四半期の4.29%から増加して08年第3・四半期以来の水準となるなど、世界の通貨需要は「脱ドル」の流れが続いていることが明らかになった。 

 (編集:石田仁志)

for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up