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中国の経済指標:識者はこうみる

 [北京 21日 ロイター]  中国国家統計局は21日、国内総生産(GDP)をはじめ2009年第4・四半期と2009年の主要経済統計を発表した。市場関係者のコメントは以下の通り。

 1月21日、中国国家統計局がGDPなど、2009年第4・四半期と2009年の主要経済統計を発表。写真は中国の国旗。2007年9月撮影(2010年 ロイター/Jianan Yu)

 ●経済が本格的な回復に向かっていることを確認

 <西部証券のシニア株式アナリスト、CAO XUEFENG氏>

 この一連の経済指標、特に第4・四半期国内総生産(GDP)伸び率が前年同期比10.7%となったことは、中国経済が本格的な回復へと向かっていることを確認した。

 12月中国CPIの前年比1.9%上昇は、比較的高い数字だが、市場はすでに従来の予想よりも速いペースでインフレが再び上昇すると見込んでおり、中国市場へのマイナスの影響は限定的な見通しだ。

 個人的には、一連の今回のデータは、中国人民銀行(中央銀行)に対し、政策金利である預金金利および貸出金利の早期利上げを促がすには不十分とみている。

 人民銀は目先、引き締め策として引き続き、量的措置や窓口指導に頼るだろう。

 ●第1四半期に金利上昇か

 <中国国際金融(CICC、北京)エコノミスト、XING ZHIQIANG氏>

 明らかに前月比の伸びのモメンタムが非常に強い。第4・四半期の経済成長率は前期比約12%だと思う。CPIの前月比上昇率は1%程度だ。

 国務院は今週、政策対応の指針として月次の指標により注意を払うと述べている。

 従って第1・四半期に金利が上昇する可能性が高まっていると思う。人民元は3月か4月に上昇が再開する可能性がある。

 ●株市場は経済成長を素直に評価

 <マネックス証券 チーフ・ストラテジスト 羽賀 誠氏>

 10─12月期GDPなどはほぼ市場予想の範囲内だったが、日本の株式市場では中国の金融引き締め懸念よりも、素直に中国経済の順調な拡大を評価し後場は買いが先行しそうだ。為替がドル高・円安に振れていることもあり、シンガポールの日経平均先物は上げ幅を広げている。12月の小売売上高も前年比17.5%増と好調だ。

 金融引き締めは経済が順調だからこそ行われる。持続的な経済成長を達成するために不可欠な政策だ。金利水準は依然緩和的であり、中国経済は順調に拡大する可能性が大きい。

 ●利上げは第2四半期

 <安信証券のアナリスト、GAO WEIDONG氏>

 声明で柔軟性を強調した点は、昨年12月の中央経済工作会議と同じだ。

 ここ2週間、政策が頻繁に変更されているため、目先、利上げはないだろう。当局は、次の指標が出るまで状況を見守る必要がある。

 当社は、中国人民銀行(中央銀行)の利上げは第2・四半期になるとの予想を据え置く。

 ●景気の堅調さ確認、引き締めも視野

 <住友信託銀行 マーケット・ストラテジスト 瀬良礼子氏>

 中国の一連の経済指標は、景気の堅調さを確認する内容になった。中国など新興国にけん引されてグローバル経済の回復も続きそうだ。一方で、このところ中国の金融引き締め観測が強まっているが、CPIの予想比上振れをみるとこうした懸念も強まりそうだ。

 ただ、米国が金利を低く据え置いた状態で中国が金利引き上げに向かえばホットマネーの流入を招くため、中国の利上げは米国にらみにならざるを得ない。すぐに政策金利を動かすことはないだろう。

 中国の順調な景気拡大は豪ドルなどでのリスク・オンを後押しする材料になるが、一方で引き締めも視野に入ってきたことから上値はこれまでよりは重くなりそうだ。

 ●第1四半期成長率は11─12%か

 <国家情報センター(北京)のエコノミスト、QI JINGMEI氏>

 数字から判断して、中国経済が12月に急加速したことが分かる。全般的なトレンドも良好で今年も継続する。われわれは今年第1・四半期のGDP伸び率が11─12%になると予想している。

 政策変更については、不動産と融資同様、1月に引き締め措置が講じられた。変更は今後も構造的か部分的な引き締めになるだろう。

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