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豪中銀が0.25%追加利上げ:識者はこうみる

 [シドニー 2日 ロイター] オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)は2日、政策金利のオフィシャルキャッシュレートを0.25%ポイント引き上げ、4.00%とすることを決定した。3月3日に実施する。

 3月2日、豪中銀は政策金利のオフィシャルキャッシュレートを0.25%ポイント引き上げ、4.00%とすることを決定。写真はシドニー市内にある豪中銀の建物前で2009年12月撮影(2010年 ロイター/Daniel Munoz)

 豪中銀は、景気回復に伴い政策の段階的な正常化を進めており、5回の会合で4回目の利上げに踏み切った。

 豪金融政策に関する識者の見方は以下の通り。

●利上げは適切

<ニューサウスウェールズ・ビジネス・チャンバーのスティーブン・カートライト代表>

 利上げは誰にとっても嫌なものだが、国内経済は力強く成長しており、金利を中立水準に戻すという中銀の決定は適切だ。

 企業は平均を下回る金利水準を享受しているが、景気は回復しており、この水準をいつまでも維持できるわけではない。

 不動産価格も大幅に上昇しており、企業マインドも記録的な水準にある。株価も大幅に値上がりしている。

 一部の企業の経営は厳しいが、全体として国内経済が回復していると考えるのが妥当だ。

●正常化プロセスの一環、さらなる利上げの可能性

<マッコーリーの金利ストラテジスト、ロリー・ロバートソン氏>

 豪中銀(RBA)は過去1カ月にわたり、さらなる利上げの理由を探ってきたが、ようやくそれを見つけ出した。

 利下げを行っていた1年前に誰が考えていたよりも経済が好調に推移していることを考えれば、金融政策の「正常化」プロセスに過ぎない。

 RBAは強い経済を望んでいるが過度に強くはなく、失業率も低いほうがいいが過度に低くはない状態が好ましいと考えている。失業率の理想的な水準は4.5―5%で、すでにその水準に近づいている。

 そのため、RBAは今後3カ月のうちに再び利上げする可能性が高い。

●従来予想よりも次の利上げ早い可能性

<野村証券のエコノミスト、ステファン・ロバーツ氏>

 オーストラリアのマクロ経済状況に対する見方はかなり明るい。

 中銀は、大半の借り手にとって平均水準をかなり下回る水準に金利を設定しておきたくないとの考えに基づき、利上げを決定したと思われる。

 中銀が金利を平均水準に向けてどのように上昇させるかが焦点だ。

 声明の最終段落によると、中銀は今後、長く利上げを休止することを示唆していないようだ。従来の見通しよりもやや早い段階で利上げがある可能性がある。

●6月まで据え置きの見通し

<RBCキャピタル・マーケッツのシニアエコノミスト、スーリン・オン氏>

 国内経済指標の力強さを考えれば、利上げは避けられない状況だった。雇用市場および資源セクター向け投資は非常に力強く推移しているが、豪中銀は、依然としてインフレは目標範囲にとどまると予想している。そのため中銀は、現在適切とみている水準にオフィシャルキャッシュレートを近づけてきたようだ。

 引き締めバイアスに変更はないが、今後の利上げのタイミングに関しては議論が分かれるところだ。私は、最新のインフレデータと5月に発表される連邦予算案を見極めた後、6月まで様子見姿勢を続けると予想している。

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